靴を選ぶときに「EVA」という言葉を目にすることがあるかもしれません。EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)は、多くの靴のソール(靴底)に使われている素材です。よく見るものの何のことかさっぱり分かりませんよね!この記事では、初心者の方にもわかりやすく、EVA素材がどのようなものかをお伝えします。
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EVAとは何か?
EVAは、エチレンと酢酸ビニルから作られるプラスチック素材です。この素材は、軽くて柔らかく、弾力性に優れているのが特徴です。簡単に言うと、EVAはスポンジのような感触を持ち、靴底に使われることで、歩いたり走ったりするときの衝撃を吸収してくれます。
EVA素材のメリット
軽量
EVAは非常に軽い素材で、長時間履いても足が疲れにくいのが特徴です。特にランニングシューズやスニーカーで、その軽さが重宝されます。
クッション性:
EVAは柔らかく、足裏に心地よいクッション性を提供します。歩行やランニング時に足にかかる衝撃を吸収し、足や膝への負担を軽減します。
弾力性
EVAには適度な反発力があり、踏み込んだときに軽く跳ね返る感覚を得られます。これにより、歩行がスムーズになります。
耐水性:
EVAは水や湿気に強いので、雨の日でも安心して履くことができます。
EVA素材のデメリット
耐久性
EVAは柔らかい素材であるため、長期間の使用や過度の負荷によって、圧縮やへたりが起こりやすいです。これにより、クッション性が劣化しやすくなります。
摩耗しやすい
EVAは摩耗に弱い傾向があります。特に舗装された道などで頻繁に使用すると、ソールがすり減りやすくなります。
低温下で硬化
EVA素材は、低温になると硬くなりやすいという特性があります。そのため、寒冷地での使用ではクッション性や柔軟性が損なわれることがあります。
EVA素材の靴のお手入れ方法
日常的なケア
使用後は、靴底についた汚れや小石などをブラシで取り除いてください。泥汚れがついた場合は、水で軽く洗い流し、乾いた布で拭き取ります。
乾燥
EVA素材は速乾性がありますが、洗った後や濡れた後は陰干しをして、完全に乾かしてから保管してください。直射日光の当たる場所での乾燥は、素材が硬化する原因になるため避けましょう。
保管方法
EVA素材の靴を長持ちさせるためには、湿気の少ない涼しい場所で保管することが重要です。また、シューキーパーを使用すると、形崩れを防ぎ、より長く快適な履き心地を保つことができます。
まとめ
EVA素材の靴は、軽量でクッション性が高く、非常に快適な履き心地を提供しますが、耐久性に注意が必要です。適切なお手入れをすることで、快適な状態を長く保てます。次に靴を選ぶときは、EVA素材の特徴を理解したうえで、自分に合った靴を見つけてください。